2013年4月30日火曜日

「首都圏大震災の死角」



 1.前回の3:11の時で、すでに浦安市の85%で液状化、東京湾沿岸部だけで東京
        ドーム900個分にあたる約4200ヘクタールで液状化発生。住宅地の被害だけで
        なく、湾岸にある12基の火力発電所や約5000基ある石油タンクが傾く等して、
        石油が流出、火災となる可能性もある。そうすると文字通り東京湾が「火の海」とな
       る。海上には大型タンカーが停泊、航行している可能性もある。1964年の新潟地震
       のときに、地震で破損した石油管から流れ出した油を津波が運んで、水面に広がったと
        ころに火がついて燃え広がり、町に延焼して民家約290戸が焼失した。今のところ南海
       トラフ地震で東京の津波は最大で3mとされるが、強風などにより波がより高くなるこ
       ともあるだろう。(ちなみに東京湾の堤防は3.5mでぎりぎり)この湾岸火災により
       有毒ガスが内陸の民家にも蔓延する可能性がある。環七沿いの木造密集地帯では火災旋
       風、湾岸も炎上、都心部が 火の壁に挟まれ孤立化する。沿岸からの援助も困難になる
       からだ。

2.現在のところ、コンビニ、ガソリンスタンドが災害時帰宅支援ステーションとなる協定が為されているが、震度6強という激震の中での火災。周囲が火災旋風となっている中、コンビニやガソリンスタンドが支援ステーションとして機能できるかは疑問である。基本は「むやみに移動しない」。何も対策をしないと、山手線の満員状態に3時間以上巻き込まれる人が200万人出る予測。それほど外の道は人で溢れてしまう。もちろん、道路は大渋滞。比較的新しいビルであれば、倒壊の恐れは無いのでビル内に留まるほうが安全だろう。都心部の歩道は激震と液状化、落下物により歩くのが安全とは言えない。水、食料、緊急トイレを備えて会社に留まるのが懸命と思われる。ちなみに、東京23区では大地震発生から2時間で81万7千人がトイレ難民となる。最も深刻な千代田区ではトイレは4.5時間待ちとなる。都心でのトイレ対策は必須である。個人対策としても笛や携帯ラジオに加えて常にコンビニ袋とティッシュは備えておいた方がいい。

3.東京では富士山噴火時の火山灰対策があまり進んでないように思われる。富士山は活火山でありながら300年間噴火がない。しかし、3:11の4日後の富士山直下でのM.6.4の地震が発生。その時、マグマ溜まりに与えたプレッシャーは1707年宝永地震直後の富士山噴火の時(50日後に噴火)のプレッシャーより高いとされている。マグマの上昇が確認され、3:11以降、わずかに山全体に膨張が見られるという。最近の富士山道での地割れ、三宅島の小噴火や地震の関係性も気になるところだ。火山灰は雪とは違い、溶けて無くならない。排水溝などに詰まってしまう。また重いので屋根に積もると建物へのプレッシャーになる。またガラス質で健康障害、電波障害を引き起こす可能性もある。交通へも多大は被害が出る。幹線道路の火山灰排除に4日間かかるという。これに関しての都民への教育、防災意識、対策への喚起が少ないのではないか?

4.放射能に関しても同じような事が言える。福島第一原発のメルトダウンした燃料棒の行方、汚染水処理問題、そして4号機のむき出しの使用済み核燃料プール問題。どれも現在進行形で危機状態なのだ。もし福島で再度大地震があったら?これから夏に向かい台風や竜巻の時、4号機のプールは大丈夫なのか?大災害になる危険を秘めたままだ。それに東海地震の震源域のただ中にある浜岡原発。21mの津波が予測されている。現在22mの堤防を建設中だが、完成は年末。2007年の新潟県中越沖地震のとき、震度6強の揺れが柏崎刈羽原発を襲った。稼働中の原発を震度6強が襲ったのは世界でも初めてのことだった。結果、敷地内で大小3100あまりのトラブルや障害が発生した。その教訓も生かせないまま、福島第一原発の事故が起ってしまった。そして、浜岡・・・。震度6以上で事故を起こさなかった日本の原発は無いのだ。確率の問題ではなく100%事故は起る。浜岡では再稼働前提で堤防作りが為されている。しかし、事故は津波だけで起る訳ではない。確かに東京は180キロ離れてはいるが、風下になり8時間で放射性物質が到達する。気象条件によってはかなり濃度の濃い放射線の値が出る事もあるのではないだろうか。その時の赤ちゃんを抱えたお母さんへの勧告、小学生への勧告は用意されているのだろうか?遠方への避難の場合、避難場所は?避難方法は?放射能に関しての都民への教育は十分為されているのだろうか?

5.備蓄はあるが物がない!?多くの自治体は毛布や乾パン、水などある程度備蓄している。しかし、賞味期限が切れたものを処分しなければならないため、コストがかかる。そこで、コンビニや大手小売り業者から被災した時は物資をオンタイムで供給してもらう協定を結んでいる。インターネットのアマゾンで本を注文するように。防災計画ではこういった「流通備蓄」は備蓄したものと見なされ、東京都も国も認めている。しかし、物流倉庫は湾岸にある。液状化や火災の一番起りやすいところだ。仮に倉庫が無事でも輸送手段が無い。道路は地震の影響で寸断されているか、緊急車両規制で通常の運搬はできなくなっている。さらに食料だけではく、薬品も「流通備蓄」なので輸血用血液を含め、怪我人は次々と運び込まれるのに、薬や食料が調達できなくなる。これは、パンデミックでも同じ現象になるが、そもそも自転車操業的で人員の足りない病院に急増する患者に対応する環境がない。ベッドや人工呼吸器などの奪い合いになってしまう。

6.東京は消費地であって生産地ではない。つまり、南海トラフで生産地がダメージを受けた場合でも、莫大な消費地である東京が直接ダメージを受けた場合でも、いずれのケースも全国的に物不足になる。もともと人口密度が高く、機能が集中している東京が被災地となれば、全国から東京被災地を優先に物が運ばれてくる。アリ地獄のように大消費地東京に物が吸い込まれていく。東京を救うために全国民に犠牲を強いるのか、首都圏の被災者に我慢してもらうのか?首都を支えなければ国家は沈没する。国のリーダーは厳しい選択を迫られることになる。

7.経済的な余震。大地震で建物が壊れるだけではない。首都圏直下型の被害総額は11 
       2兆円、南海トラフの被害総額は何と220兆円!すでに日本は1000兆円の財政赤
        字。90年代からラフな言い方をすれば40兆の税収で90兆の予算を作ってきた。
        世界都市東京が壊滅的となれば株や国債は暴落する。超円安もあり得る。国家財政の
        破綻?また、2100年には日本の人口が半減するという少子化社会の中で南海トラ
       フでは国民の6割が被災し、950万人が避難民となる。大地震は国のあり方を大きく
       変えることとなるだろう。「国難」を前にして国民的防災運動を喚起する必要があるの
  ではないだろうか?
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お薦め本
「日本最悪のシナリオ 9つの死角」 
財団法人 日本再建イニシアティブ 新潮社

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コメントお待ちしております
crashkazu@gmail.com (栗原)

2013年4月26日金曜日

立川断層帯地震



 東日本大震災の影響は今も続いています。震源からおよそ400キロの付近の関東の西側と甲信越、それに青森県北部と北海道南部で隆起が見つかっています。地震の直後地盤が東へ引き延ばされたあと、ゆっくりと隆起していて、この2年間で最大5センチに上っているということです。海溝型地震のプレッシャーは内陸部まで及んでいます。そうするとすでに亀裂のある断層が動きやすくなります。


国土地理院の西村主任研究官は、「糸魚川・静岡構造線断層帯や立川断層付近でも地盤の変動が今も続いている。震源から離れた地域でも、地震には注意が必要だ」と話しています。
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データ資料
立川断層帯は埼玉県飯能市から青梅市、立川市、府中市へ伸びている断層帯で、東京のベッドタウンの真下を通っている。日本の活断層の中では地震の発生確立は三浦半島断層帯地震などと並んで相対的にはやや高い。予測としてはM7.4 断層帯の上では震度7。北東側に2−3メートルの撓み、段差が生じる可能性があるという。所沢市や府中市でも6強の揺れ。発生確率は30年以内に0.5%2%だが、阪神淡路大震災の発生確率が0.02−8%だったことを考えるとあなどれない。最大で死者2600人、建物倒壊 85700棟、ピーク時の避難者101万人(東京都予測)となっている。
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立川市は無料での耐震テストを行っているが、耐震補強工事や立て直しには高額な費用がかかり踏み切れない人達も多いようだ。



 東京都立川地域防災センターの役割

南関東地域に広域な災害が発生し、首都機能に甚大な被害が生じた場合を想定し、国は、総合的な防災基地として立川広域防災基地の整備を進めてきました。その中で、東京都防災センターの指揮の下に、多摩地域の防災活動を行う拠点が東京都立川地域防災センターです。


情報収集及び連絡調整機能
 多摩地域の防災活動の拠点として、東京都防災センターの指揮のもとに国及び市町 村など現 地の防災機関と情報連絡、調整などを実施します。

災害対策機能

災害対策室
大型スクリーン、モニターによる被災地の画像情報(準動画像と静止画像)やデータ端末を利用しての各種情報を得ることができます。
モニターを利用して応急対策活動に関するテレビ会議を開くことができます。

通信室
無線電話、無線ファックスを使って被災地・市町村・防災センターと情報連絡を行うことができます。
備蓄・輸送機能

倉庫
多摩地域の救援、区部の後方支援を目的として、非常用食糧・毛布等の生活必需物資及び医療資器材を備蓄するとともに、災害時に即時調達する物資の集積・荷さばきなどを行います。
要員確保機能

災害対策職員立川緑町住宅
応急対策活動を実施する初動態勢の職員用の宿舎を設置しています。(家族用40戸・単身用25戸)

都の出先事業所を設置しています。
・建設局北多摩北部建設事務所の立川工区

建物は、防災棟と住宅棟で構成され、耐震性・免震性や安全性を重視した構造とし、
72時間連続運転が可能な自家発電設備や貯水槽の整備などにより、施設の信頼性確保に努めています。(以上、立川地域防災センター、ホームページより)


2013年3月12日火曜日

関東の西側が5センチ隆起


NHK Web Newsより

新たな地盤の隆起 関東の西側などで確認
3月11日 17時30分

新たな地盤の隆起 関東の西側などで確認
巨大地震から2年たった今も、東北地方を中心に地盤の変動が続いていますが、震源から離れた関東の西側や甲信越などでは、地盤が隆起していることが新たに分かりました。解析をしている国土地理院は、「先月、栃木県北部で震度5強の地震が起きたのも地盤の隆起の影響が考えられる。引き続き内陸の地震にも注意が必要だ」と指摘しています。
地盤の隆起が見つかったのは、震源からおよそ400キロの付近の関東の西側と甲信越、それに青森県北部と北海道南部です。国土地理院の解析によりますと、隆起が見つかった付近では、地震の直後地盤が東へ引き延ばされたあと、ゆっくりと隆起していて、この2年間で最大5センチに上っているということです。メカニズムについて、国土地理院は、地下深くにある比較的柔らかい岩石が巨大地震で引き延ばされて密度が下がったため、それを補うように岩石が下から入り込んで僅かに隆起していることが考えられるとしています。

国土地理院では、これほど広範囲にわたる隆起は過去に観測された例のない規模だとしていて、地盤の隆起が続くと、地表に近い活断層などがずれ動いて地震が起きやすくなると分析しています。西村卓也主任研究官は、「先月25日に栃木県北部で震度5強の地震が起きたのも、地盤の隆起の影響が考えられる。数年から10年以上影響が続くと考えられるので、あらかじめ防災対策をするなど、引き続き内陸地震にも注意が必要だ」と話しています。

震源から離れた地域も注意が必要

巨大地震の影響は震災から2年経った今も続いています。北日本が乗った陸側のプレートには海側のプレートが沈み込んでいて、巨大地震はその境目が大きく東向きにずれ動くことで発生しました。国土地理院によりますと、巨大地震の直後、宮城県の牡鹿半島が東へ5メートル30センチ、東京・港区が東へ27センチ移動するなど、東北や関東を中心に地盤が大きく移動しました。地盤の移動は、東北地方の太平洋側を中心に今も続いていて、この2年間で、宮城県の牡鹿半島はさらに74センチ東へ移動しました。これは、巨大地震のあと、陸側のプレートが海側のプレートの上に乗り上がるような、東向きの移動を続いているためと考えられています。

一方、関東の西側や甲信越、青森県北部、それに北海道南部では、地震の直後地盤が東へ移動したあとにゆっくりと隆起しています。隆起が確認された地域やその付近では、先月25日に栃木県日光市で震度5強の揺れを観測する地震があったほか、巨大地震直後には長野県栄村や静岡県富士宮市で震度6強の揺れを観測する地震が起きています。また、政府の地震調査委員会が巨大地震のあとに地震が起きる危険性が高くなっていると発表した、神奈川県の「三浦半島断層群」、東京と埼玉県にまたがる「立川断層帯」、「糸魚川・静岡構造線断層帯」のうち、長野県の「牛伏寺断層」も、隆起した範囲に入っています。

国土地理院の西村主任研究官は、「糸魚川・静岡構造線断層帯や立川断層付近でも地盤の変動が今も続いている。震源から離れた地域でも、地震には注意が必要だ」と話しています。


2013年2月26日火曜日

再び浜岡原発について


安全適合の原発、ゼロ 規制委案、再稼働は見通し立たず


 原子力規制委員会が示した新安全基準骨子案に現時点で適合している原発は一つもないことが、朝日新聞の調べでわかった。適合のめどがたっていない原発も東京電力福島第一原発を除く全国16原発のうち、9原発に上った。7月に始まる規制委の安全審査に向けて各電力会社は安全対策を実施したり、準備を進めたりしているが、原発の再稼働は当面できない見通しだ。
(朝日新聞 2013年2月26日)

浜岡原発4号機タービンに亀裂など101カ所 中電調査                                    


 中部電力は5日、定期検査中の浜岡原発4号機(静岡県御前崎市)で、低圧タービン3基の羽根計101本に亀裂や割れが見つかったと発表した。調査は継続中で、他にも破損が見つかる可能性がある。
 今回は、タービンの羽根車の一番外側についている、長さ約47センチの羽根(動翼)の付け根部分で破損が見つかった。昨年12月、東海第二原発(茨城県)で同様の異常が見つかったことを受け、調べていた。低圧タービンには1基あたり16枚の羽根車があり、今回調べたのはこのうちの1枚ずつ。これまでの検査で、他にも3基で計14枚の羽根車に異常があることが分かっており、今後詳しく調べる。(朝日新聞 2012年12月5日)

地震が無くても、すでに亀裂問題が生じている!



福島第一原発元主任指導員 淺川凌氏が語る真実
(原発を止める55の方法:宝島出版)

「おそらく多くの人々は知らないだろうが、原発の最大のウィークポイントは「配管」にある。だが、政府も東京電力も今回の福島第一原発の事故の発生原因を語る際、配管の破断については一切触れていない。福島第一原発は昨年で建設から40年を迎えたのだから、配管の老朽化とその破断は真っ先に考えられてしかるべきにもかかわらずだ。実際の原子炉は大量の配管によって、炉が見えなくなるほど覆われている。そしてそれらの配管には、その総延長に相当する溶接点数があると共に、数多くのフランジと呼ばれる継ぎ目があるのだ。・・・原子炉建屋は耐震設計で最上級のAクラスだが、タービン建屋はBクラス。つまり、地震が発生すると原子炉建屋の揺れと、タービン建屋の揺れ方がまったく異なる。そして、その2つの建屋を貫通して設置されている配管がこの揺れを吸収するような構造になっている。そもそも配管の溶接は、すべて人の手で作業するほかない。・・・日本の原発はアメリカのGEから教えられるままに作ったため、なかには東電でさえ設計図を持っていないことろさえある。そのため、調査のたびに自分たちで図面を起こしたという経緯を持っているのが、事故を起こした1号機である。そのような不安定きわまりない構造の原発を再び動かすなどということは絶対にありえないとわかるだろう。・・・多くの人は想定外の津波被害が原発事故原因と納得したかもしれないが、地震に見舞われた時、すでに原子炉は深刻なダメージを受けていた可能性が高いのだ。」


だとすれば、浜岡原発は・・・・?

 浜岡(静岡県御前崎市)原発は東海地震の震源域のただ中にあり、震度6強以上が予測されている。防潮堤建設に着手したがその後、国が19メートルの津波想定を公表。12月までに22メートルへかさ上げする。(12月までに大地震が起れば確実に原発は浸水する。)5号機は原子炉に大量の海水が流入し、復旧のめどが立たない。しかし、問題は津波だけではない、何せ震度6強という激震で、パイプが複雑にからみあう原発内部で破損、亀裂が起るのは目に見えている。チェルノブイリもスリーマイル島の原発事故も地震、津波が原因ではなかった。原発の機械システムの問題から事故が起る事もあり得るのだ。浜岡は直線にして東京まで180キロ。福島第一原発より近い。浜岡で水素爆発が起れば、3月から8月は北東に吹く風にのって首都圏は8時−10時間で放射性物質に覆われる。

放射能拡散予測図

http://www.asahi.com/special/energy/?ref=com_rnavi


運用開始年運転年数発電量
3号機1987年25年110.0万kW
4号機1993年19年113.7万kW
5号機2005年7年138.0万kW
総発電量361.7万kW


安全対策の現状


外部電源を引き込む重要棟だけが免震構造で、原発の立っている地盤(活断層可能性)と防潮堤は調査対応中。原発建屋自体は未対策、問題ありと判定されている。


現在、堤防完成後の再稼働を前提に停止している。


 

2013年1月23日水曜日

被害想定、対策アップデート



(上は首都圏直下型地震発生の際のスカイツリー周辺の予想図。かなりの範囲で浸水しているのが分かる)



千葉市中央区で津波2.9m 液状化予測アップデート




東海地震の30年確率88%に上昇 南海は10年20%程度に 政府の調査委員会
2012.1.11 19:34

 政府の地震調査委員会は11日、国内の主な地震の発生確率を更新し、1日現在の数値を公表した。1年前と比べて東海地震は30年以内の発生確率が1ポイント増の88%に、南海地震は10年以内の発生確率が従来の「10~20%」から20%程度に、それぞれ上昇した。

 東南海地震の30年以内の確率は70%程度で従来と同じ。南海地震も30年以内は60%程度で変わらない。千島海溝沿いの地震の30年以内の確率は、十勝沖が「0.3~2%」から「0.5~3%」、根室沖が「40~50%」から50%程度、択捉島沖が60%程度から「60~70%」に上がった。阿部勝征委員長は会見で「確率が高くてもすぐ起こらない場合もあるし、低くてもすぐ起こることも多々ある。一喜一憂せず、防災について考えることが大事だ」と話した。


首都直下地震時、都内の水門など9割動かぬ恐れ

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121227-OYT1T00361.htm?from=ylist
首都直下地震の際に、東京都内の水門や下水処理施設など計136か所が、機能しなくなる恐れのあることが26日、都の調査で分かった。都が管理する河川や港湾、下水道関連施設の約9割に当たり、都は今後の10年間で耐震化を進める。

画像(東京都)新しい「水門管理システム」が稼動
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2011/03/20l3na00.htm




富士山噴火 都内主要道路の火山灰除去に4日

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121111/t10013409991000.html
富士山で大規模な噴火が起きた場合、火山灰を取り除くのに、都内の主な道路だけで少なくとも4日かかるという国の推計がまとまりました。電力や上下水道交通機関など社会活動にも大きな影響が出るおそれがあり、国は今後対策を検討していくことにしています。
噴火すれば山梨県だけで、5万6000人が避難となる。


三宅島、2年半ぶり小噴火=「活発化でない」―気象庁

時事通信 122()1945分配信
 気象庁は22日、伊豆諸島の三宅島・雄山山頂火口で同日午後438分ごろ、ごく小規模な噴火があったと発表した。噴火は2010721日以来、2年半ぶり。同庁は「火山活動の活発化を示すものではない」として、噴火警戒レベルは5段階中下から2番目(火口周辺立ち入り規制)を継続する。 

*ただし、琉球大学名誉教授で海洋地質学者の木村政昭氏によると、過去のパターンは伊豆諸島の大噴火、東北の大地震、再び伊豆諸島の噴火、そして関東南部での大地震となっている。



震度6の地震が起これば日本の7割の水道管が破裂する
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121210-00000890-playboyz-soci
今後、大きな地震が起こった場合に心配なのが、水道管の老朽化。「耐用年数40年を超えた老朽管の長さはすでに4万8000kmに達しています。」(東洋大学経済学部教授・根本祐二氏)。地球を一周しても余るほどの配管が、破裂寸前だというのだ。「さらに耐震対応になっていない水道管が多く、2009年度時点で震度6強の地震に耐えられる水道管は全体の30%にとどまっているのが現状です」 厚労省(水道施設の耐震化の推進)http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/suido/taishin/


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以前も指摘したが、東京のインフラ自体が老朽化の時期で首都高を初め、水道管など補修工事を早く進めて頂きたいものだ。東京23区の小中学校の34%は築40年以上。避難所として指定されていても機能するのかも不安だ。また、注意が必要な木造密集地帯だが、耐震補強や、家の立て替えに補助を出す等して都としても対策を進めている。

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crashkazu@gmail.com (栗原)

2013年1月8日火曜日

福島第一原発4号機問題



 日本には約2000の活断層があると言われている。日本には54機の原発があるが、東洋大学変形地形学者 渡辺満久氏の話では、活断層の心配の無い原発は1カ所しかないそうだ。先日、問題となった敦賀原発の敷地内には浦底断層が走っている。さらに原子炉下にも破砕帯が走っており、裏底断層が動いた時、それらの破砕帯も連動して動くことは否定できないという調査団の結論が出た。阪神淡路大震災も活断層型で、活断層上では観測史上初の震度7を記録した。断層上では地震による揺れとは違う、引き裂く力が働くのだ。ところで、2011年12月政府が冷温停止宣言をして問題収束したかに思われている福島原発だが、実は今も「そこにある危機」がある。1つはメルトスルーした一号機。原子炉からはみ出して流れ落ちた放射性物質は、どうなったのだろうか?2号機、3号機も炉心はメルトダウンしている。その後、何のニュースも聞かない。聞かない=安全ではないだろう。もちろん処理した訳ではない。放置状態であろう。地下水は大丈夫なのか、近隣の海は大丈夫なのか?(最近、福島沖のアイナメから基準値の2500倍の放射性物質が検出されている。)

もう一つがいわゆる「4号機問題」。4号機核燃料プールには今も1331本の使用済み燃料棒が眠っている。これはチェルノブイリ原発の10倍の放射能だ。これが何と3:11でダメージを負ったボロボロの館屋の現在は屋上部(上の階はダメージがひどく撤去された)、のプールに保管されている。むき出し状態である。表面は雨風を凌ぐためにシートをかぶせただけである。3:11でプールの壁が3.5センチ以上膨張しているのが確認されている。もし、余震でヒビが入り、水が漏れると、温度は上昇する。



爆発後の4号機。左の壁の穴の右あたりがプール。現在は上の部分、(実はこれは吹っ飛んだ最上階のフロア部分)は瓦礫と一緒に撤去され、プール部分が最上階となっている。

プールから水だけが抜かれれば、直接外気に触れるので300度以上にはならないという専門家の説もあるが、地震で建物自体が倒壊し、燃料棒が地面に重なってしまうと内側の燃料棒は外気に触れないため温度は上がる。さらに実験では、700度程度でも燃料棒自体が破損し、中の放射性物質を固めたペレットがむき出しになることが確認されている。東電側は補強工事をしてあるので震度6強までは大丈夫と言っているが、プールのある建物自体が80センチ地盤沈下しているという報告もあり、地盤の強固さに疑問は残る。

詳しくはYou tubeでの元駐スイス大使、村田光平氏のメッセージをご覧下さい。 
http://www.youtube.com/watch?v=RNngWA5c-kM&feature=youtu.be

地震だけでなく、昨年は隣の茨城県で竜巻があったことも忘れてはならない。3:11以来、原発施設は根本的な解決の無いまま、応急処置の状態で維持されている。いずれにしても政府も東電も情報を積極的に開示せず「安全」を繰り返していても国民の心配はぬぐえないだろう。東電としてはプールを囲むクレーン用の台場を建設し、使用済み核燃料を撤去する作業を計画しているとするが、作業が始まるのが2013年11月。撤去作業は1年以上かかる。その間に大きな災害が起ったらと思うとぞっとする。東京でも葛飾区などは3:11以来、放射線量がかなり高くなったが、4号機の放射能が放出されれば、3:11以来の放出量の10倍が放出されることになり、東京に人が住めなくなる可能性さえあるという。(京大、小出教授) 

最近、東海地震の発生確率が30年で87%から88%に引き上げられた。東海地震の震源域の真ただ中にある浜岡原発。大きな災害となることは目に見えている。福島第一原発を廃炉にするのに40年。危険はすぐには去らない。日本の首都東京が福島と浜岡という2つのリスクの高い原発に挟まれていることを現実問題として認識しておく必要がある。

2012年12月11日火曜日

「放射線量安全判断基準〜どこからが危ないのか」



12月1日の朝日デジタルニュースによると、

東京電力福島第一原発事故の復旧作業で、最高1万1800ミリシーベルト甲状腺被曝をした作業員がいたことがわかった。一般的に甲状腺がんのリスクが増えるとされる100ミリシーベルトを超えた作業員は少なくとも178人いた。東電はこれまで、作業員の甲状腺被曝の詳細を公表しておらず、世界保健機関(WHO)の求めに応じて報告していた。

やっぱり。さらに東京電力は6日、福島第一原発事故後1年間の作業員の年代別被曝量を明らかにした。発がんリスクが上がる100ミリシーベルトを超えて被曝した割合が最も高いのは、20代で1.22%だったという。

被爆した割合が最も高いのが20代とは悲しい。世界中に原発が430基あるが、日本では震度6で、7カ所の原発すべてがシリアスなダメージを受けた。7個所のうちの1つではなく、7カ所のうち7カ所とも壊れたのだ。つまり100%の事故率と言える。初めから震度の6までの耐震性設計はしてない。3:11までは地震による原発事故は「起らないこと」になっていた。だから当然起った時の対応も無かった。世界の地震の2割が日本周辺で起きている。そんなところに54基も耐震性が十分でない原発が(しかも、海辺に)建てられている。安全と言いながら大都会からは離れた過疎地に作られた。もちろん、戦後、原子力による明るい未来が提唱され(鉄腕アトムに象徴される)メディアもそれを煽り、原発の招致合戦が起っていたことも事実である。しかし、現在は日本に活断層が2000あると言われており、ヒビだらけの日本列島に原発を設置してしまったリスクを今更のように思わされている。再稼働問題の大飯原発も、浦底断層が原発敷地内を走る敦賀原発も、美浜原発、高浜原発、もんじゅも断層の多い若狭湾に密集している。



判断基準(1)避難区域

理学博士の桜井淳氏の原子力事故自衛マニュアル(青春出版社)によると、半径30Kmから80Km圏内なら致命的に被爆する事は無いという。日本政府の出した
「20K圏外へ退避、30k圏内は自宅退避」は正しかったとしながらも、

1)半径10キロ以内の人は厳重注意
2)半径20キロ以内の人も要注意

政府は最近、警戒区域を20キロから30キロに引き上げた。浜岡原発の場合、30キロだと新幹線の通過地点が入ってしまう。また、被害範囲変は風の向きと雨により変わってゆく。



判断基準(2)IAEAによる国際評価尺度

危険度をレベル0からレベル7で表すもの。
 1)レベル4以上なら退避などの行動をとる必要がある。
2)レベル3以下なら、とりあえず心配はない。

としている。ちなみに、チェルノブイリは「レベル7」だった。今回の福島第一原発は「レベル5」(2011年3月20日時点)


判断基準(3)放射線量

放射線防護の勧告をしている国際放射線防護委員会(ICRP)によると一般人の年間に
1ミリシーベルトが世界基準となっている。職業人で年間50ミリシーベルト、やむをえない場合で100ミリシーベルトとされている。1990年に国際的な話し合いで決められていた。政府は福島の子供達への基準を20ミリシーベルトに下げてしまった。20年守って来た基準をいきなり下げてしまった。それでは、今までの基準とは何だったのか?ともあれ国際基準に従うと勧告はこうなる。

1)全身への予測線量が10ミリシーベルト以上なら建物の中に退避する。
3)全身への予測線量が50ミリシーベルト以上なら、遠隔地などに避難する。
4)放射性物質の放出が長時間続くようなら、遠隔地へ避難する。


 避難する建物は木造よりコンクリートがより安全。

それではどの程度の量の放射線をあびると危険なのか? 400ミリシーベルト以上だと、体調に変化が現れるとする。1000ミリシーベルト(1シーベルト)以上の急性被ばくで生命の危険を伴う。7000ミリシーベルト(7シーベルト)の急性被ばくで死亡する確立が高くなる。冒頭の福島原発の従業員の被ばくは10,000ミリシーベルト以上だ。臨床上は250ミリシーベルト以下の急性被ばくでは特に問題となる影響は見られていないという。しかし、大事をとって上記の勧告に従うのが安全だろう。




なお、被爆には外部被爆と内部被爆がある。被爆を1年間に1ミリシーベルト以下にするとは外部被爆0.4ミリ、内部被爆を0.6ミリシーベルトにするということ。
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単位の説明
1000マイクロシーベルト=1ミリシーベルト (これが標準許容年間被ばく量)
毎時に直すと、0.1  つまり毎時 0.1マイクロシーベルト以内ならOKとなる。
毎時を年間に直すには、x24時間x365日とする。

1000ミリシーベルト=1シーベルト (7シーベルトで高死亡確率)

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放射線・放射能を表す単位でもう一つややこしいのがベクレル。インターネット上で調べた説明によると・・・

「放射線による人体への影響度合いを表す単位を「シーベルト(Sv)」、放射性物質が放射線を出す能力を表す単位を「ベクレル(Bq)」といいます。放射性物質にはさまざまな種類があり、放射性物質によって、放出される放射線の種類やエネルギーの大きさが異なるため、これにより人体が受ける影響は異なります。このため、放射線が人体に与える影響は、放射性物質の放射能量(ベクレル)の大小を比較するのではなく、放射線の種類やエネルギーの大きさ、放射線を受ける身体の部位なども考慮した数値(シーベルト)で比較する必要があります。」