今年に入ってソロモン諸島近辺でM6-7級の地震が頻発している。
これがどう日本に影響するのか懸念されるところだ。
3月24日、新しい情報が入りましたので、紹介致します。
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これがどう日本に影響するのか懸念されるところだ。
3月24日、新しい情報が入りましたので、紹介致します。
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「ベヨネース列岩」に噴火警報 伊豆諸島・青ヶ島の南の岩礁海上保安庁が24日、上空から行った観測で、伊豆諸島の青ヶ島の南の海域にある岩礁「ベヨネース列岩」で、海面の変色が確認されました。気象庁は今後、小規模な海底噴火が発生する可能性があるとして、24日午後3時、「ベヨネース列岩」に噴火警報を発表し、周辺の海域では海底噴火に警戒するとともに、噴火による軽石などに注意するよう呼びかけています。
気象庁 http://www.jma.go.jp/…/volc…/forecast_03_20170324150016.html
http://www3.nhk.or.jp/n…/html/20170324/k10010923051000.html…
気象庁 http://www.jma.go.jp/…/volc…/forecast_03_20170324150016.html
http://www3.nhk.or.jp/n…/html/20170324/k10010923051000.html…
さて、3月11日は各地で東日本大震災6周年の記念イベントがあった。筆者は東久留米市社会福祉協議会主催の防災セミナーに参加した。講師は跡見学園女子大学観光コミュニティ学部、コミュニティデザイン学科教授で元板橋区防災課長でもあった鍵屋一氏であった。結論は公助、自助は弱い、従って近所力が災害時は一番大事ということで、「顔の見えるコミュニティ」を形成しておくことが必要とのこと。
今回は、首都直下地震が迫っていることにフォーカスして鍵屋氏のセミナーをリポートしたい。鍵屋氏のフレーズは「大災害は忘れない頃にやってくる」で、実は歴史を見ると日本列島での大地震は15年から30年の短い期間に連続して起こっていることが分かるという。具体的に見ていこう。
貞観の時代
863年 越中、越後で大地震(北陸)
864年 富士山や阿蘇山が噴火
868年 播磨、山城で大地震(関西)
869年 M8 以上の貞観地震(東北)
その後、肥後(熊本)、出雲(島根)、京都、千葉で地震
878年 南関東でM7以上の直下地震
887年 M8以上の東海、東南海、南海の三連動地震(南海トラフ地震)
この間は25年
天正、慶長の時代
1586年 飛騨、美濃、近江でM8の天正大地震(関西)
1596年 伊予、豊後、伏見でM7の慶長地震(関西)
17世紀初頭、十勝沖から根室沖までM8.4級の地震
1605年 M8以上の東海、東南海、南海三連動型の慶長大地震(南海トラフ)
1611年 M8級の慶長三陸地震(東北)
1615年 慶長江戸地震
この間は30年
元禄、宝永の時代
1703年 M8級の元禄関東地震
* 関東大震災はこのタイプ(相模トラフを震源とする海洋型)
1707年 M8.4の東海、東南海、南海三連動の宝永地震(南海トラフ)
* 同年、富士山が噴火
1717年 M7.5宮城県沖地震(東北)
この間は15年
1923年 M8 関東大震災(関東)
1936年 M7.4 宮城県沖地震(東北)
1944年 M8.2 東南海地震(中部、関西)
1946年 M8.4 南海地震 (関西、四国)
* 2年の差はあるがほぼ連動した南海トラフ地震
1948年 M7 福井地震(北陸)
この間26年
そして、「平成の時代」
1995年 阪神・淡路大震災(関西)
2004年 中越地震、2007年中越沖地震、その後能登半島地震、岩手・
宮城内陸地震
2011年 M9の東日本大震災(東北)
20xx年 首都圏直下地震? 南海トラフ巨大地震?
富士山噴火?
歴史的なパターンでは東北の大地震、関東の大地震そして、南海トラフ大地震の3つがパッケージになっている。前後して関西や北陸での地震もセットされている。そのパッケージのタイムフレームが15年から30年なのだ。
そして、平成の時代のパッケージのタイムフレーム起点を1995年とすると、25年後なら2020年(オリンピックの年!)30年後なら2025年となる!2020年までに起これば東京オリンピックは中止となるし、2030年以降となると南海トラフの周期と重なってくるので複合災害となる可能性もある。いずれにしても厳しい時代に突入してしまっている。
さらに・・・
内閣府中央防災会議の発表によると首都直下地震(M7級)の発生確率は今後30年で70%。南関東は100年に4〜5回のM7直下地震が起きている。近年100年間には1921年、1922年、1987年、・・・
つまり、
2021年までにはあと1〜2回M7級の直下地震が起こる可能性が高いということになる。ここ3〜4年の話である。オリンピック前後にはどう見ても1度は起こるということになる。
30年間に70%とはどういう確率だろうか?
30年間の危険率
* 火災で死傷する確率 0.2%
* 交通事故で死亡する確率 0.2%
* 交通事故で負傷する確率 20%
* ジャンボ宝くじで100万円以上当たる確率
(年4回20枚づつ買った場合) 0.7%
(以上、鍵屋氏のセミナー資料より)
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さて、ここでもう一度、首都直下地震の被害想定を見ておこう。
ライフランの被害想定は
●
一般道は復旧に1ヶ月
●
都内5割で断水、停電 復旧に1ヶ月程度。
● 地下鉄は1週間。JRや私鉄では一ヶ月程度の運行停止。
携帯での通話は困難となるが、インターネットは9割通じるので、SNSでのコニュニケーションはほぼ確保されるようだ。
国の支援体制としては有明が災害対策本部となり、川崎区の東扇島がベースキャンプ、および物資輸送中継基地となる。
筆者は写真の日の出桟橋周辺を取材したが、湾岸は震度7の可能性もあり、予定通り使えるのか不安を感じた。ちなみに、南海トラフ地震では津波が発生し、東京湾内でも最大3mと予測されているため、湾岸の倉庫は浸水する恐れもある。東京23区で6強という激震となると道路に亀裂が走り、しばらくは通れなくなる可能性があり、物資輸送が困難になる。
やはり、自助、共助の部分が大きな意味を持つ。初めの1週間くらいは隣近所で、あるいは近くの避難所となる小学校などで、お互い助け合って生き延びることが現実となってくる。
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一般社団法人 災害支援団体 クラッシュ・ジャパン
次期東京災害対策担当
日本防災士機構公認 防災士
栗原一芳
(くりはら かずよし)
contact@crashjapan.com