「大地震は忘れぬ頃にやってくる!」
さて、「災害は忘れた頃にやってくる」と言われますが、実は「大地震は忘れぬ頃にやってくるのです。」以下、最近起こった震度5以上の地震です。
• 1995年 阪神淡路大震災 最大震度7
(12年間)
• 2007年 新潟県中越沖地震 震度6強
(4年間)
• 2011年 東日本大震災 震度6強 津波被害
東京でも5強、帰宅難民
(3年間)
2014年 3月 伊予灘地震 震度5強
(8ヶ月)
2014年11月 長野県神城断層地震 震度6弱
(1年間)
2015年 7月13日 大分県南部地震 震度5強
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ここ数日間でも震度2〜3程度の地震は全国的に起こっています。
7月12日 八丈島沖 震度2
千葉県東方沖 震度2
宮城県沖 震度2
7月13日 日向灘 震度2
7月14日 石垣島 震度2
釧路支庁中南部 震度2
福島県沖 震度3
7月15日 伊豆大島 震度2
八丈島近海 震度2
先日の小笠原諸島西部沖地震(5月30日、震度5強)、そして、昨日の伊豆大島、八丈島での地震、そして、箱根山噴火という伊豆火山帯の活発な活動が気になりますね。富士山噴火の可能性もまだ十分あります。横浜の震度6以上の地震発生確率は、今後30年で78%です!日本は地震と火山の活動期に入っています。地震災害はまだまだこれからです。
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トイレ、トイレ、トイレ!
大震災の場合、ライフラインがストップし、停電が長期化します。その事態をちょっと想像してみてください。大都会が真っ暗になるのです。上水、下水の流れを確認できるまで、公共のトイレは使用中止になります。首都圏直下型地震の場合、断水は最悪一ヶ月という予測が出ています。自宅のトイレも使えません。水が一滴も出ないということは、そこに便をすると、からからに乾いてこびりついてしまうということです。多くの人が備蓄というと、水や食物を考えますが、どのくらいの人が緊急トイレの備蓄を真剣に考えているでしょうか?東久留米市のある自治体の調査では水、懐中電灯の用意は8割あるのに、緊急トイレの用意は2割にとどまっています。ある程度落ち着くと自治体や行政から水や食料の配給が始まります。しかし、トイレは配ってくれません。
そして、公共のトイレは使用中止のままという事態になります。被災地の避難所のトイレは汚物が床まで流れ出し地獄絵だったといいます。生理現象なので仕方ありません。食べたり飲んだりすれば当然出るのです。逆にトイレに行かないために水を我慢すると体調を壊します。避難所や公園にある防災倉庫には水や毛布などはありますが、緊急トイレがあるでしょうか?自治会や避難所で一応、仮設トイレを用意していることろもありますが、私が見たところでは、圧倒的に数が足りません。大変心配です。2−3台置いたところで、どうしようもないのです。何百人が避難所生活する小学校では少なくも20台(男女分けて)は必要でしょう。多ければ多いほどいいのです。これは是非、自治体、あるいは避難所運営委員会で前もって検討していただきたい重要課題です。
コンビニやガソリンスタンドが帰宅支援センターになることになっていますが、首都圏で800万の帰宅難民が出るという予測の中、コンビニの1つのトイレでは大変心細いのです。しかも、断水となれば、使用中止になります。市役所、区役所などの公共施設でも是非、十分な緊急トイレの用意を御願いしたいものです。田舎なら何とかなりますが、普段、便利な都心では、断水、停電となるとたちまち自然の森より不便な地獄となってしまうのです。
家庭でも、2週間分くらいの緊急トイレの備蓄をお奨めします。便座自体が使える場合には、ビニール袋、凝固剤、消臭剤のセットを人数x日にち分。古い日本家屋で便座自体が壊れる可能性がある場合は、組み立て式のトイレ、できれば、それをおおう、個人用テントが欲しいところです。是非、一度、東急ハンズの防災グッズ売り場やアマゾンで調べてみてください。事が起こってから「ああ、買っておけばよかった」ということにならないように!
また、前回の小笠原諸島西方沖地震でエレベーター停止問題が注目されました。エレベーター閉じ込めはもとより、オフィスでも断水となれば、トイレが使えなくなります。バッグの中に緊急トイレを携帯しておくことをお勧めします。
下記写真は池袋消防署・防災館で販売していた緊急トイレ。男性用(怪我冷却用にも使えます。)260円、男女兼用360円でした。
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一般社団法人 災害支援団体 クラッシュジャパン
次期東京災害対策担当
日本防災士機構公認 防災士
栗原一芳
(くりはら かずよし)
contact@crashjapan.com
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