今まで、災害予測を見てきました。それではどのように対策を取ればいいのでしょうか?災害時の基本は
1.
自助 —自らの命は自らが守る
2.
共助 —隣近所で助け合う。
3.
公助 —行政機関による救出救助
公共の助けはすぐには来ないと思ってください。3日間は自力で生き延びることを考えなければならないのです。阪神淡路大震災の経験からは、近所の人に助けて頂いたが7割、自力で脱出が2割、公共の助けで助けられたのは1割にすぎません。始めの24時間では、制服組はあまり役に立たないと考えておいた方が良いでしょう。そして、いかにお隣さんとの助け合いが重要かがわかると思います。阪神淡路の体験者が言っています。「助かった人が助けるのだ」と。ですから先ず、あなたが何として助かってください。他の人を助けるためです。
最低限、事前に出来る地震前対策は
1.建物耐震強化
2.家具の固定
です。大きな地震では家具の下敷きになって負傷、死亡することが多いのです。家具の固定しておいたお陰で命が助かることが多いのです。高層オフィスでは机の固定やコンピューターなどの機器の固定も必要でしょう。
オフィスや家で地震が起こったら、むやみと動かない。
1.ガラス窓から離れる。頭を保護
2.コピー機や冷蔵庫から離れる
3.震度5までなら机の下に隠れる
4.机がなければ、壁や柱近くに避難
ただし、震度7では状況が違ってきます。
震度6強以上では、「直撃」「閉じ込め」回避が鉄則となります。
1.机の下より、外の広いところへ。建物自体が倒壊の可能性あり。ビルの上からの落下物に注意。
2.日本家屋なら2階へ避難 (一階は倒壊の恐れ有り)
3.家電が飛んでくる。リモコンが水平に飛んで来て直撃するなど。
4.出口を確保。閉じ込め回避。以前から出口を塞がない工夫。
5.普段から自治会レベルの「助け合い」体制を作っておく。
*地震直後、下敷きになった人を助けるのは消防士や自衛隊員ではなく、「あなた」です。近所同士で助け合いましょう。
最大震度7の直下型だった阪神・淡路大震災では、死者の87.8%が家屋などの倒壊による圧死、10%が焼死でした。(多くは火災時に建物に挟まれて動けなかったのです)他の震災でも津波を除くと室内での死傷がほとんどです。もう一度言いますが、耐震強化や家具の固定をしていたら助かった命が多々あるのです。また、駐車場や広場など、「外の安全ゾーン」を前もって確認しておきましょう。いずれの場合も余震があることを念頭に。倒壊しそうな家は注意。3日はライフラインが止まることを念頭に食料、水を確保しておくことです。(高層マンションでは、1週間分が望ましいですが)
それから、大事なのは外出避難の場合はブレーカーを切っておくです。阪神・淡路大震災の火災の6割は通電火災(電気が復旧した時に起こる火災)でした。
以下も参考にしてください。
消防庁防災対策サイト
東京都地震対策情報
- 大震災(震度6弱以上)発生時の交通規制(警視庁)なども記載。
(英語ページあり)
さらに・・・
池袋防災会館(03-3590-6565 池袋西口メトロポリタンホテル隣)では、震度7を無料体験できるシュミレーションマシンがあります。
東京臨海広域防災公園では、大地震後72時間どういう流れで避難するか
の体験ツアーをやっています。
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ご感想などはこちらへ
crashkazu@gmail.com (栗原)
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