2013年2月26日火曜日

再び浜岡原発について


安全適合の原発、ゼロ 規制委案、再稼働は見通し立たず


 原子力規制委員会が示した新安全基準骨子案に現時点で適合している原発は一つもないことが、朝日新聞の調べでわかった。適合のめどがたっていない原発も東京電力福島第一原発を除く全国16原発のうち、9原発に上った。7月に始まる規制委の安全審査に向けて各電力会社は安全対策を実施したり、準備を進めたりしているが、原発の再稼働は当面できない見通しだ。
(朝日新聞 2013年2月26日)

浜岡原発4号機タービンに亀裂など101カ所 中電調査                                    


 中部電力は5日、定期検査中の浜岡原発4号機(静岡県御前崎市)で、低圧タービン3基の羽根計101本に亀裂や割れが見つかったと発表した。調査は継続中で、他にも破損が見つかる可能性がある。
 今回は、タービンの羽根車の一番外側についている、長さ約47センチの羽根(動翼)の付け根部分で破損が見つかった。昨年12月、東海第二原発(茨城県)で同様の異常が見つかったことを受け、調べていた。低圧タービンには1基あたり16枚の羽根車があり、今回調べたのはこのうちの1枚ずつ。これまでの検査で、他にも3基で計14枚の羽根車に異常があることが分かっており、今後詳しく調べる。(朝日新聞 2012年12月5日)

地震が無くても、すでに亀裂問題が生じている!



福島第一原発元主任指導員 淺川凌氏が語る真実
(原発を止める55の方法:宝島出版)

「おそらく多くの人々は知らないだろうが、原発の最大のウィークポイントは「配管」にある。だが、政府も東京電力も今回の福島第一原発の事故の発生原因を語る際、配管の破断については一切触れていない。福島第一原発は昨年で建設から40年を迎えたのだから、配管の老朽化とその破断は真っ先に考えられてしかるべきにもかかわらずだ。実際の原子炉は大量の配管によって、炉が見えなくなるほど覆われている。そしてそれらの配管には、その総延長に相当する溶接点数があると共に、数多くのフランジと呼ばれる継ぎ目があるのだ。・・・原子炉建屋は耐震設計で最上級のAクラスだが、タービン建屋はBクラス。つまり、地震が発生すると原子炉建屋の揺れと、タービン建屋の揺れ方がまったく異なる。そして、その2つの建屋を貫通して設置されている配管がこの揺れを吸収するような構造になっている。そもそも配管の溶接は、すべて人の手で作業するほかない。・・・日本の原発はアメリカのGEから教えられるままに作ったため、なかには東電でさえ設計図を持っていないことろさえある。そのため、調査のたびに自分たちで図面を起こしたという経緯を持っているのが、事故を起こした1号機である。そのような不安定きわまりない構造の原発を再び動かすなどということは絶対にありえないとわかるだろう。・・・多くの人は想定外の津波被害が原発事故原因と納得したかもしれないが、地震に見舞われた時、すでに原子炉は深刻なダメージを受けていた可能性が高いのだ。」


だとすれば、浜岡原発は・・・・?

 浜岡(静岡県御前崎市)原発は東海地震の震源域のただ中にあり、震度6強以上が予測されている。防潮堤建設に着手したがその後、国が19メートルの津波想定を公表。12月までに22メートルへかさ上げする。(12月までに大地震が起れば確実に原発は浸水する。)5号機は原子炉に大量の海水が流入し、復旧のめどが立たない。しかし、問題は津波だけではない、何せ震度6強という激震で、パイプが複雑にからみあう原発内部で破損、亀裂が起るのは目に見えている。チェルノブイリもスリーマイル島の原発事故も地震、津波が原因ではなかった。原発の機械システムの問題から事故が起る事もあり得るのだ。浜岡は直線にして東京まで180キロ。福島第一原発より近い。浜岡で水素爆発が起れば、3月から8月は北東に吹く風にのって首都圏は8時−10時間で放射性物質に覆われる。

放射能拡散予測図

http://www.asahi.com/special/energy/?ref=com_rnavi


運用開始年運転年数発電量
3号機1987年25年110.0万kW
4号機1993年19年113.7万kW
5号機2005年7年138.0万kW
総発電量361.7万kW


安全対策の現状


外部電源を引き込む重要棟だけが免震構造で、原発の立っている地盤(活断層可能性)と防潮堤は調査対応中。原発建屋自体は未対策、問題ありと判定されている。


現在、堤防完成後の再稼働を前提に停止している。


 

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