1)想定震度の見直し
首都直下地震のひとつである東京湾北部地震の揺れは、従来想定の震度6強を上回る震度7との推定が正式に公表されました。沈み込むフィリピン海プレート(岩板)と陸のプレートとの境界が従来想定より約10キロ浅いことが分かったためで、震度7は東京23区の湾岸部や多摩川河口付近と予想されています。研究プロジェクトには東大地震研究所、京都大防災研究所、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)が参加しました。
2)被害予測
東京都と神戸を比較し、人口比で約6倍、JRの乗降客で17倍被害想定は単純比較で阪神淡路の5~10倍、時間帯によりこの数値より数倍になる予想。
東京都が想定している地震は前述したように以下の4つです。
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[首都直下型(海溝型)地震]
東京湾北部地震 (M7.3)
東京湾北部地震 (M7.3)
多摩直下地震 (M7.3)
元禄型関東地震 (M8.2)
[活断層で発生する地震] 立川断層地震 (M7.4)
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東京湾沿岸部の津波高は、満潮時で最大T.P.2.61m(品川区)※ 地盤沈下を含む。 (T.P. = 東京湾平均海面)
河川敷等で一部浸水のおそれがあるが、死者などの大きな被害は生じないとされていますが、高潮の場合6mという説もあり、3:11の時のように水門が閉じないなどの事故が起こった場合、被害が大きくなる事が予想されます。
東京湾北部地震(直下型)の東京都の被害想定見直し
(2012年 4月18日 東京都発表)
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東京湾北部地震の死者が最大で約9,700人
(内閣府によると11000人)
区部木造住宅密集地域で、建物倒壊や焼失などによる大きな被害
震度6以上にあう被災者が2500万人
建物全倒壊 約 304,300 棟 (火災焼失と倒壊で計85万棟)
避難者数 339万人 ピーク時 震災1日後 *東北の約10倍
帰宅困難者 517万人 (内閣府では650万人)
エレベーター閉じ込め 9161台
* 閉じ込め人口: 1万2500人 (マンション、オフィス)
経済喪失:112兆円
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湾岸地域ではこれらに加えて液状化のダメージが予測されます。また火災は火災旋風となる恐れあります。今回の湾岸北部地震では死者の55%(6200名)は火災によると予測されています。これらは東京都の発表で、復興の予算等の事もあり、かなり押さえた予測とも言えます。火災の範囲を考えると、専門家の中には死者2万人と予測する人もいます。
さらに、付属的な危険があるもの・・・・
浜岡原発の危険性
中部電力浜岡原発(静岡県)の直下、10km−20kmのところにプレートの境界面があるのです。予測されている東海地震の震源域です。なぜ、こんなところに原発を建ててしまったのかと頭をひねります。直下地震が起これば当然大きな影響が出るのです。現在、停止していますが、津波で冷却装置が故障するなどすれば原子炉の温度は上昇しメルトダウンの可能性もあるのです。もし、福島の時のように爆発が起これば、放射能は風に乗って6時間で首都圏に到着するのです。
中央防災会議2001年12月18日の資料によると東海地震による震源域に浜岡原発が入っており予測震度は6強から7とされています。現在は10mの砂丘があるだけなので18mの堤防を建設中ですが、これでは全然間に合わないのです。現在、想定されている津波は21メートル、新たな安全対策を迫られています。
富士山直下に活断層か 山体崩壊の恐れも 文科省調査、自治体に説明 2012.5.10 11:28 (1/2ページ)[地震・津波・地球科学]
もう一つ、富士山(3776メートル)の直下に活断層が存在する可能性が高いことが文部科学省の調査で9日、分かったのです。地震の揺れで「山体崩壊」と呼ばれる巨大な山崩れが発生、東山麓の静岡県御殿場市などで大規模災害の恐れがあります。この活断層は、マグニチュード(M)7級の地震を起こすとみられ、揺れで東斜面が崩壊し、大量の土砂が雪崩のように下る「岩屑(がんせつ)雪崩」や泥流が発生する恐れがあり「甚大な被害を周辺地域に引き起こす危険性がある」と結論付けました。また、3:11以来、富士山が膨張していることも確認されています。もし、噴火すれば東京でも火山灰が10cmほど積もり通常生活はできなくなるのです。