阪神・淡路大震災(活断層型)の発生確率は0.02%—8%でしたが、起こってしまったのです!東京湾北部地震の発生確率は今後4年で50%と発表されています。
2011年1月1日付け、政府の地震調査研究推進本部地震調査委員会発表によると、今後30年で地震が起こる確率は・・・
宮城県沖 99%(M7.5)
三陸沖南部海溝寄り 80−90%(M7.7)
東海地震 87% (M8程度)
東南海地震 70% (M8.1)
南海地震 60% (M8.4)
となっていました。宮城沖地震は99%でしたので、今回の東北の震災は想定外ではありませんでしたが、幾つかの単独で起こると思われていた地震が連動して広範囲で起こったことは想定外でったのです。ところで、火災で死傷の確率は02%。 交通事故で死亡の確率は0.2%。交通事故での負傷の確率は20%だそうです。それでも通常、保険に入って備えをするのではないでしょうか。
ここでちょっと「マグニチュード」の説明。「マグニチュード」震度ではなく、地震のエネルギーの大きさを表す言葉です。マグニチュードが1上がると地震のエネルギーは約32倍、2大きくなると約1000倍になるのです。震度は揺れのレベルを表します。3:11の地震では東京は震度5強でしたが、東京直下で予測されている震度6強ないし、震度7。そうなると全く別世界なのです。そして、当然、震源地に近ければ震度が大きくなるのです。従って、海溝型の場合より、断層型直下地震のほうがマグニチュード的に同じでも、震度はより大きくなるということになります。今回の東日本大震災ではM9.1であっても震源地が離れている海溝型だったので、実際、震度7の地域は限定されていました。東京直下の場合は、震源地が東京の下になるので震度7が広範囲で予測されています。
実は、この20年くらいの間に大きな地震が日本で連続して起こっています。
1990 長崎県雲仙普賢岳の噴火と火砕流
1993 北海道南西沖地震
1995 阪神・淡路大震災
2003 十勝沖地震
2004 新潟県中越地震
2011 宮崎・鹿児島県境の新燃岳噴火(2月)
2011 東日本大震災(3月)
いったい、日本の地下で何が起こっているのでしょうか?
日本に約2000の活断層があると言われています。そのうち確認されているのは約100。活断層型の地震は突然やってきて予測がつけられません。京都大学の鎌田浩毅教授は「まさに、大地動乱時代の幕開けと言っていいでしょう。」と語っています。
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crashkazu@gmail.com 栗原
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