次に、東京周辺に震源地がある地震の場合を見てみましょう。
その緊急性
首都圏の地震、大震災前の3倍に増加 文科省「M7いつ起きても…」 2012.3.7 14:22 産経ニュース
首都直下地震、4年以内の発生確率70% M7クラス、東
大試算 2012.1.23 11:24 産経ニュース[地震・津波・地球科学]
大試算 2012.1.23 11:24 産経ニュース[地震・津波・地球科学]
このニュースは首都圏の人々を驚かせました。首都直下地震が想定されている南関東の地震活動が東日本大震災後に活発化し、地震の発生頻度は現在も大震災前の約3倍と高い状態となっていることが3月7日、文部科学省の特別プロジェクト研究で分かったのです。研究チームはマグニチュード(M)7程度の首都直下地震について「いつ発生しても不思議ではない」としています。
首都直下地震など、マグニチュード(M)7クラスが懸念
されている南関東での地震について、今後4年以内に発生す
る確率が約70%に達する可能性があるとの試算を、東京大
地震研究所のチームが発表したのです。(ただし後で5
0%に下方修正されています。それでも凄い確率です。ちな
みに京都大学の試算では、今後、5年で28%となっていま
す。)
されている南関東での地震について、今後4年以内に発生す
る確率が約70%に達する可能性があるとの試算を、東京大
地震研究所のチームが発表したのです。(ただし後で5
0%に下方修正されています。それでも凄い確率です。ちな
みに京都大学の試算では、今後、5年で28%となっていま
す。)
南関東で起きたM3以上の地震の数を大震災の前後半年間で比較したところ、大震災後は約7倍に増加。徐々に減少しているが、現在も約3倍で「地震災害発生リスクは現在も高い」との見解を示しています。
国はM7程度の首都直下地震の発生確率を30年以内に70%としています。しかし、それは、3:11の影響を考慮に入れていない数字です。あれだけの地殻変動があったのですから、他のプレートにも相当の歪みが生まれているはずです。その影響を考慮に入れ東京の地震が早まったと考える方が自然ではないでしょうか?
首都圏の大地震発生確率は・・・
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4年で50% (東大地震研究所)
5年に28% (京大防災研究所)
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となります。
なぜ、緊迫性が増したのでしょうか?
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首都直下地震、起きやすい可能性 大震災でプレート沈み込み加速 防災科研が分析 2012.3.7
02:00 産経ニュース[地震・津波・地球科学]
大震災がM8級関東地震早める? 過去にも後続例 防災科研が警戒呼び掛け 2012.5.23 11:35 産経ニュース[地震]
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東日本大震災の影響でフィリピン海プレート(岩板)の沈み込みが加速し、関東地方を乗せた北米プレートとの境界部にひずみが蓄積しやすくなっていることが防災科学技術研究所の観測で3月6日、分かったのです。これにより、首都直下地震などプレート境界型の大地震が起きやすくなった可能性が高くなったのです。
フィリピン海プレートの沈み込みが大震災後に加速したことが分かったのは初めてで、大震災の影響が関東のプレート境界にも及んだことを示しており、防災科研の木村尚紀主任研究員は「プレート活動を注意深く見守りたい。関東でも安心せずに地震へ備えることが必要だ」と話しています。
このところ、茨城県南西部で頻繁に小さな地震が起こっていますね。これは、沈み込んだフィリピン海プレートの先端部がある茨城県南西部の地下約40~60キロで、定常的に起こしている微弱な地震なのです。この地震はプレート境界の滑りを示しており、規模などから沈み込む速度を調べることができます。
その結果、大震災から3カ月間は少なくとも通常の約6倍に加速したことが判明しています。震災直後よりは速度は低下傾向にありますが、現在も通常より速い状態で沈み込んでいます。
首都圏では複数のプレート境界型地震が想定されています。関東大震災を起こしたマグニチュード(M)8級の関東地震は、次の発生が約100年後とされていますが、首都直下地震のひとつである東京湾北部地震(M7・3)は切迫しており、発生が懸念されているのです。
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