東京に被害を及ぼす地震は東京を震源とするものと、東京以外を震源とするものがあります。東京を震源とするものとしては以下が考えられています。(東京都の予測)
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□ 首都直下地震 東京湾北部地震 (M7.3)
(海溝型) 多摩直下地震 (M7.3)
元禄型関東地震 (M8.2)
□ 活断層で発生する地震 立川断層帯地震 (M7.4)
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東京以外を震源とするものとしては以下が考えられています。
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東海地震 (駿河トラフを震源とする巨大地震)
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東南海、南海地震(四国南沖の南海トラフを震源とする巨大地震)
*東海、東南海、南海地震の3つは連動する可能性あり。
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先ずは、東京以外を震源とする地震を見てみましょう。
1.南海トラフを震源とする地震
東海・東南海・南海地震が起きる南海トラフ(浅い海溝)の巨大地震について内閣府の検討会(阿部勝征東京大学名誉教授の研究チーム、3月31日午後、東京・霞ヶ関で発表)は、3つの地震が連動する最大級の津波と震度の新たな想定を公表しました。
(各地の震度予測)
中央防災会議(7月6日発表)によると3連動地震が夜間に発生すると40万人の死者が出ると予測した。昼間でも12万人、津波被害は静岡県から高知県の沿岸部に集中。
津波を起こす地震の規模はマグニチュード(M)9・1となり、津波高は高知県黒潮町で最大34メートルと推定。震度7の強い揺れの範囲も約20倍に拡大するなど従来の想定を大幅に上回りました。 津波高は静岡県から紀伊半島、四国の太平洋岸で20メートル以上となり、高知県黒潮町で最大の34・4メートルに達するというのです!九州東部は約15メートルで、関東でも東京・新島で29・7メートル、神奈川県鎌倉市で9・2メートルと推定されています。
国の中央防災会議による平成15年の想定と比べ、津波高が10メートル以上の自治体は9倍の90市町村、20メートル以上はゼロから6都県23市町村に増えました。
さて、問題は静岡県御前崎市にある中部電力唯一の原子力発電所である浜岡原発です。
現在、停止中の中部電力浜岡原発(静岡県)の津波高は想定を超える21メートルと予想され、新たな安全対策を迫られています。津波高21メートルは東日本大震災後、経済産業省原子力安全・保安院が電力各社に指示した緊急安全対策の水準(15メートル)を上回っているのです。同原発で建設中の防波壁(18メートル)も超えて敷地内に浸水する高さで、安全対策の抜本的な見直しが不可欠になっています。
震度6強が予測されている御前崎で、原発停止といっても津波や地震で原子炉冷却装置に問題が起これば、メルトダウンの可能性もあります。あるいは、空気中に放射線が放出されれば、風に乗って6時間で首都圏に届きます。
東海地震は概ね100年−150年の間隔で起こっていますが、前回が1854年の安政東海地震で、それから158年間大地震が起こっていないのです。いつ発生してもおかしくない状態と言えるでしょう。これらの地震は震源地が東京から離れているといって安心してはいられないのです。3:11の際、長周期地震動により首都圏の高層ビルは10分以上「ゆーら、ゆーら」と揺れたのを覚えていますか?長周期時震動は高層部に大きなダメージをもたらすのです。
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